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小説「ランニング・ワイルド」(堂場 瞬一著)

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約 3 分

あらすじ

本作は、アドベンチャーレースと刑事事件を絡めた物語。

内容は、キャプテン・和倉の家族が人質に取られ、レース中に「ブツ」を回収するもの。

正気ではない精神状態の中、チームに事件を悟られないようレースに臨むも、誤判断を連発してしまう和倉。

結果、カヌー転倒など順位に響くミスが起き、チーム内に不協和音が生じる。

そういった困難が繰り返されつつ、レース・事件それぞれがゴールに向け進展行く話。

感想

元々同作者の「チーム」が好きだったのが、本書を読んだきっかけ。気になった点は3つ。

1.アドベンチャーレース

本作題材の「アドベンチャーレース」は、始めて知った競技。チームでチェックポイントを通りながらゴールを目指すレースのようだ。

見所は、チェックポイントがレース日に知らされ、土地勘を元に最適なルートをイメージし、ゴールまでの道順を作る必要ある事。

道順によっては、山岳を上ったり道なき道を進む可能性もあり、まさにアドベンチャー=冒険という言葉が相応しい道の探検レースである。

さらにコース中には、自転車やカヌーなどの特別機材を用いる箇所も用意されている。ただ体力がある・足が速いだけでなく、これら機材を使いこなす技量も試される。

こんな過酷なレースがある事自体新鮮に感じたし、リアルなレースを一度見てみたいと思った。アマゾンプライムで放送されたら、絶対見るのに。

2.物語の展開

水野のポジションやレースの結果が、ある程度序盤から予測出来てしまったのが、少し物足りなさを感じた。

特に水野は、主人公の元チームメイトで職業も同じ警察官だった男。この人物が話の中に出てきたら怪しまずにはいられない、そんな感じの人物だった。

ただ宮野たちライバルチームが、まさか肉離れにより途中棄権するとは思わなかったので、そこは想定外。てっきり最後までデッドヒートを繰り広げるイメージだった。レースの展開よりは、事件の解決に重きを置いたからかもしれない。

3.ドローン

物語へのドローン登場が、現代の時代感をイメージさせ新鮮だった。冒頭で書いた「ブツ」が、実はドローンで撮影した映像が録画された記憶媒体というもの。

ドローンで秘密裏に情報を収集する手段は、実在でも使われてそうでリアリティを感じさせる。実際物語では、軍事情報が録画されており、犯罪組織はそれを売買する事で利益上げる事を目論んでいた。

事件のカギとして、こういった新たな切り口が出るのは面白いと感じた。

ランニング・ワイルド

ランニング・ワイルド

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堂場 瞬一
文藝春秋
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About The Author

kuhh
面白かった本や映画の感想をブログにまとめています。読む本は、他の人のおススメやアマゾンの評価を参考に選んでいます。

映画は、もっぱらアマゾンのプライムビデオで見られる作品になってます。たまに、本や映画とは無関係な日々の忘備録を書く予定です。

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