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小説「王妃の館」 (浅田次郎著)

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約 3 分

◆あらすじ

倒産寸前の旅行会社が苦肉の策で出した「光」と「影」のフランスツアー。どちらも王妃の館宿泊を売りにするが、実態は詐欺まがいの二重売り。

そんなトンでも企画に参加するメンバーがまた個性派ぞろい。有名作家、詐欺師にオカマなど・・・。

ツアコンは必死に二重売りを隠すが、彼らの目は逃れられない。結果、光と影のメンバーが少しずつ繋がり、ドタバタ劇が繰り広げられる。

この話に割り込んでくるのが、十七世紀の王妃の館を題材にした話。作中作として語られ、物語に違った色を出している。

◆感想

 1.読みやすさ

テンポよく物語が進み、各登場人物の動きも多いのでページの進みが早くなる。特に、ボケ役の存在が良い。オカマと独り身のドキドキのやり取りや金沢夫婦のド派手な振る舞いなど想像力を掻き立てる面白さ。

2.光と影の対比

ツアーそのもの意外にも、光と影が垣間見れる。派手な成金とこそこそ生きる盗人、有名作家をアテンドする編集と、出し抜かれた編集者。さらには、十七世紀の王妃の館、豪華絢爛な外観の裏に隠された闇など。

作中の「闇があるから光が輝きを放つ」という言葉通り、互いに共存する事で物語に調和が生まれている。

3.ルイ14世

一番の読み所は、十七世紀・ルイ十四世の物語だと思う。この話、読み応えがあるものの、少しシリアスで読むペースが落ちる。それを、現代の光と影ツアーのドタバタ劇と上手く絡め、読みやすく仕上げている。

すなわち、現代のツアーの話はこの物語を読ませるためのサブで主役はルイ十四世の話という事。

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