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ルポ「アヘン王国潜入記」 (高野 秀行著)

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あらすじ

日本人にとって未開の地「ゴールデントライアングル」。中でもアヘン栽培が盛んなワ州へ行き、現地体験をする著者。

 

ワ州の村には、アヘン栽培をする村人達の姿・独特な風習やアヘンに取り巻く人達の世界が見える。例えば、日本から持ち込んだカメラがワ州では珍重で写真を撮ると喜ばれるとか。

 

そんな、遠い日本からは知る由もない、リアルな一面が分かる貴重なお話。

 

◇感想:

著者の「一本一本の木を触って樹脂の手触りを感じ、花の匂いや枝葉がつくる日陰の心地よさを知りたかった。」という言葉が印象的。アヘン栽培者で想像されるのは、禁止薬物に関与する危ない一員というイメージ。しかし、本書に登場するワ州の村人はそんな物とは無縁な普通の農家の人々。

 

彼らにとって「アヘン栽培」は、ひとえに生きるための手段。お米やジャガイモを栽培するようにアヘンを栽培し、その対価として日々の生活を成立させている。こういった、現地で彼らの目線で生きたからこそ分かる形のある真実を、この本は教えてくれている。そういった意味で、一見の価値がある本。

 

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
高野 秀行
集英社
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