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小説「世に棲む日日」(司馬 遼太郎著)

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約 3 分

3巻目を読み終わってから大分時間が経過したが、昨日やっと4巻目を読了。全巻に渡り、自分にとって刺さるメッセージの多い良作だった。

 

舞台は幕末、そして明治維新の火種となった長州藩による革命の話。その主役は、革命的思想を起こした吉田松陰、その意思を継いだ高杉晋作。この2人の生き様を4巻に渡って堪能する事が出来る。

 

吉田松陰は、自身の思想や友情に対する忠誠心に目を見張るものを感じた。自身の号を二十一回猛士という辺り、相当の狂気を持っていたのだろうと思われた。

 

そして、そんな彼の姿に感化され多くの書生が日本を変えようと奔走する。その中でも、大きく活躍した一人が高杉晋作である。

 

高杉晋作は、吉田松陰のように言葉で思想を語り人々を揺れ動かすのではなく、雷のような素早さで行動する事で一つの時代に革命を起こしていく。奇兵隊という身分に関係ない軍事組織を率い、人数的にも劣る幕府軍に勢いよく勝っていく。外交でも肝っ玉の据わった交渉を繰り広げ決して劣勢を背負わない強さが、とにかくカッコ良い。

 

他にも、松陰の明治維新後、政界で羽ばたく伊藤俊輔(伊藤博文)や軍事で活躍する山県狂介など教科書でも聞いた事がある歴史的人物が多数出てきて、知的好奇心が満たされる作品となっていた。

 

最後に、読んでいて驚いたのは2人とも20代の若さで死を遂げてしまう事。しかし、年齢とは裏腹に人生の中身の濃さはこの上ない。「これだけの若さの人物が動乱の時代を切り開いた」、そう思うと胸が熱くなる思いがした。

 

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kuhh
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