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小説「ロスジェネの逆襲」(池井戸 潤著)

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約 3 分

ドラマでも話題となった「半沢直樹」シリーズの最新作、「ロスジェネの逆襲」。友達が貸してくれたので、読んでみる事に。

 

個人的に思い浮かんだのは、水戸黄門のように正義が悪を懲らしめるという構図。ただ舞台が金融の世界な分、組織の中で働く大変さやジレンマ・葛藤が感じられてより新鮮味が感じられた。

 

また、ページを進めるごとにどんどん半沢直樹側に感情移入して、買収を阻止した頃にはすっかり半沢率いる証券チームを応援している自分がいた。

 

おそらく、心にある正義に対する憧れみたいなものがくすぐられて、夢中になってしまったのだと思う。現実世界で正義感などまるで持たず生きている分、せめて妄想の世界で正義感を味わいたいみたいな感じだろうか。

 

タイトルの「ロスジェネ」とは就職氷河期の社会に翻弄されて生きた世代。そんなロスジェネの世代の部下に、半沢部長が言った言葉が

 

「ロスジェネ世代に生まれたから皆が苦労した・優秀なわけではない。また、バブル世代に生まれたから皆が楽した・ダメなわけではない。」

 

このように、ある世代のを一括りにして「君たちの世代は皆~~だ」とくって掛かるのは乱暴だと感じますし、この話は特に共感が持てた。

 

結局このストーリーの核は、こういったステレオタイプのモノの見方に対する反発から来ているのかもしれない。ただ、現実世界で半沢直樹のように既存の考えが間違っていても、それを間違いと言える人ってなかなかいないような気がするけど・・・。

 

だからこそ、現実を生きていくのは難しいのだろうと思うし、逆にこういった非現実性が読み手を惹きつけるのかもしれない?と感じた。

 

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋 (2015-09-02)
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kuhh
面白かった本や映画の感想をブログにまとめています。読む本は、他の人のおススメやアマゾンの評価を参考に選んでいます。

映画は、もっぱらアマゾンのプライムビデオで見られる作品になってます。たまに、本や映画とは無関係な日々の忘備録を書く予定です。

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