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本「世界で勝負する仕事術 ~最先端ITに挑むエンジニアの激走記~」(竹内 健著)

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著者は、東芝でフラッシュメモリの開発に携わり、現在は東京大学で准教授をしているエンジニア。エンジニアの生き方・アカデミックの世界のを知りたくて本書を手にした。

感想

東芝の主力製品であるフラッシュメモリの開発、スタンフォード大学へ留学しMBA取得、東京大学で准教授として活躍という、サクセスストーリーを地で歩いた著者。優れたアイディアの出し方や企業が求める技術・大学が求める技術などの話は勉強になる。また、フラッシュ・メモリの開発サイクルの速さなど現場の生の話も臨場感を感じられた。

下記、いくつかピックアップしたい内容をまとめる。

フラッシュ・メモリの今後

フラッシュ・メモリとは、デジタルカメラや携帯電話のメモリーカード、iPodのような音楽プレーヤー、USBメモリーなどに使われる半導体メモリを指す。電源を切ってもデータが残り、繰り返し書き込みや消去が出来るのが特徴。そんなフラッシュメモリの今後について、本著で言及されている。

具体的には、グーグル等の大規模なデータセンターを持つ会社が、そのコンピューターのHDDをフラッシュメモリベースのSSDを使うようになるという話。既に、多くの小型のノートPCなどでSSDが導入されているため、大規模サーバのHDDがSSDに移行されるという話も信じられた。

半導体製品の開発について

半導体製品の場合、最終的な市場が見えない段階で資金をつぎ込み、3・4年後の需要に答える製品を開発しなければならないとの事。ムーアの法則に代表されるように、製品の進化速度が速い分、特に過酷な業界に感じる。一年経てばあっという間に陳腐化される世界。開発者の人達は、虚しさを覚えないのだろうか?その点にも、少し興味がわいた。

優れた製品の創出

「優れた技術を開発しておけば誰かが使い道を考えてくれる」というフレーズも興味深い。普通は、使い道を想定してから開発すると思っていたのでこの考えは意外だけど、なるほどと思った。この考えの方が、機能が限定される可能性が薄れ、アイディアに幅を持たせる事が出来る。作ってから用途を特定するというのも一つのやり方かもしれない。

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