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本「夜の来訪者」

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夜の来訪者 (岩波文庫)

劇作家のプリーストリーの作品。映画や舞台で上映されそうな作品で、友達に薦められたのがきっかけで読み始めた。

感想

劇の台本のようにセリフが書かれ、登場人物の心情が読み取りやすいのが特徴的。

舞台は、おそらく貧富の差が問題となり始めた時代設定。そのため、意図的に貧富の差を批判したメッセージが込められていた。

お金持ちの家族=産業革命で生まれた裕福層、自殺した女性=雇われ労働者で、金持ち家族達の軽い言動がその女性を自殺に追い込んだという設定にする事で、風刺的な意味合いが感じられる。

このストーリだったら、当時の雇われ労働者側の人達には受けが良いだろう。彼らを読み手と見据えた構成なのかもしれない。

作中で気になった事が、金持ち家族の両親が殺人の隠蔽を試みた事。自分たちの社会的地位を手放したくないための所業。こういった人間の感情は、いつの時代も変わらない。それを知れた事が意外と本書を読んで得た一番の発見かもしれない。

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